研究紹介

放射性同位体を用いた様々な研究を行っています。実験場所としてアイソトープ総合センターを中心に国内のいくつかの研究施設を利用しています。

最近進めている研究

1. 環境放射能について様々な研究を進めています。

研究基盤総合センター応用加速器部門にあるタンデム加速器でCl-36の加速器質量分析による環境試料の分析(筑波大AMSグループ、KEK)

東京大学MALTにあるタンデム加速器でI-129の加速器質量分析による環境試料の分析(筑波大学AMSグループ、東大MALT)

原子力機構(JAEA)のJRR3研究炉を用いて即発ガンマ線放射化分析による環境試料中の元素分析 等など

2. 原子力機構(JAEA)(原子力科学研究所)先端基礎科学研究センターの超重元素研究グループが中心となって進めているとJAEA原科研タンデム加速器で104(Rf)、105(Db)の化学的性質に関する研究を進めています。

Rf、Dbが族する第4族(Zr Hf)、第5族(Nb Ta)などを用いたトレーサー実験により議論の基になる基礎データの蓄積を行っています。。(JAEA、理研、新潟大、阪大、金沢大、首都大)

3. 理化学研究所のリニアックとGARISを用いた超重元素探索の研究。

2003年から112番元素のGSIにおける研究の結果の追試と113番元素の新たな同位体探索が進められ、2004年7月23日にZ=113イベントが観測されました。(理研、新潟大)

4. フラーレンの中に金属元素が内包されている金属フラーレンの持っている性質を放射性同位体を用いた元素定量、トレーサー利用などによって調べています。

放射性金属内包フラーレンを原子炉で中性子照射することによって作り出したり、放射性同位体を含む原料からアーク放電法を用いて合成したりしています。C60 C70等のフラーレンに外側から中性子捕獲による反跳現象で打ち込まれる可能性も考えています。水溶性の誘導体である金属フラロールに関する研究もはじめました。(原子炉は原子力機構(JAEA)のJRR-3M、JRR-4研究炉を用いています)(首都大)

 

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