[2013.10.09掲載]

 平成25年9月26日、恩田裕一教授が山地流域における水循環、水および土砂流出プロセスの研究の功績により、水文・水資源学会 学術賞を受賞されました。
 この賞は、水文・水資源学に関し、画期的な業績によって特に貴重な学術貢献をなした研究者に贈られます。

 恩田教授は、日本の人工林や海外での土壌侵食のメカニズムに関して放射性同位体を用いるなど新たな手法を用いて先駆的な研究を行ってきました。
 なかでも、日本の人工林の荒廃と、その水・土砂流出プロセスへの影響にいち早く注目し、その実態を解明した研究は、JST CRESTに2回にわたって採択され、学術的な面でも非常に高い評価を受けています。
 最近では、福島第一原発事故により放出された放射性物質の動態把握という社会的にも極めて重要な研究を行っています。

 恩田教授は水文・水資源学の発展に大きく貢献する研究を行っており、これからも新たな学際的研究を創成していくことが期待されます。