環境動態予測部門の山中勤教授が研究代表者の論文が、この度プレスリリースされました。
北海道・屈斜路カルデラ周辺の温泉や火山噴気に含まれるマグマ水について、海洋プレートの沈み込みに伴う水の同位体組成の変化を数値モデルで再現し、実際の観測データと比較した結果、マグマ水が千島海溝から深さ約125 kmまで沈み込んだ太平洋プレートに由来することが明らかになりました。
さらに、過去40万年間にわたるプレート由来水の供給量を推定するとともに、火山噴気中のマグマ水は気液相分離によって同位体組成が変化することを示しました。この知見を用いて昭和新山の過去のデータを再解析した結果、昭和新山のマグマ水についても太平洋プレート由来であることが確認されました。
本研究成果は、地球深部における水循環と火山活動との関係を理解するための新たな知見を提供するものです。

本研究成果の詳細は、以下のプレスリリースならびに論文をご参照ください。
プレスリリース
- 筑波大学(2026年6月29日)
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20260629140000.html - プレス発表資料(PDF 5.19MB)
論文
- Isotopic evidence for slab-derived magmatic water beneath the Kussharo Caldera, Japan.
(屈斜路カルデラのマグマ水がスラブ由来であることの同位体的証拠)
Journal of Volcanology and Geothermal Research, DOI:10.1016/j.jvolgeores.2026.108678