環境動態予測部門
地域スケール,全球スケールの放射性物質移動プロセスの解明に資するため,水・大気環境中の水・物質移動のシミュレーション・観測・模型実験などを基にしてモデル開発を行います.
研究
Topic1 大気水循環と放射性物質拡散
本部門では高解像大気モデルを用い、気象レーダ観測データを組み込んだ短時間シミュレーションによる降水予測の高精度化、長期シミュレーションによる確率論的大気環境予測、拡散・沈着過程のモデル化を行うことで、放射性物質拡散・沈着および汚染危険度の推定を目指します。
Topic2 森林の陸面-大気、林床プロセス
畑地や学校グラウンドに比べ高濃度の放射性Csが報告されている森林に注目し、大気-森林間の放射性物質輸送観測および物質輸送シミュレーションや、林床観測を通し、放射性物質挙動の把握と予測を行っていきます。
Topic3 土砂輸送プロセス
各種水理実験設備を有する本部門においては、放射性物質を吸着しやすい細粒土砂の動態についてアナログ実験を行い、特に河川・沿岸域における放射性物質分布の理解、数値モデルへの各種パラメータの提供を通し、放射性物質の動態予測の高精度化に貢献していきます。
Topic4 気象・水文観測データの提供
本部門では、1977年以来、気象・水文要素の長期連続観測を行っており、データをウェブサイトにおいて公開しています。
過去のプロジェクト
JALPS(Japanese Alps Inter-University Cooperative Project)
地球環境再生プログラム:中部山岳地域大学間連携事業
「北東アジア植生変遷域の水循環と生物・大気圏の相互作用の解明」(The Rangelands Atmosphere-Hydrosphere-Biosphere Interaction Study Experiment in Northeastern Asia)
IRENE IReNe project aims to explore “Intellectual Resources and Needs” and to put them to practical use in iternational cooperation.