代表挨拶

ごあいさつ

2011 年 3 月 11 日の東日本大震災を契機とする東京電力福島第一原子力発電所の事故から10年近く経過し、放射性物質による放射線線量率が徐々に低下し、住民の帰還も始まっています。
これまで放射性物質による環境汚染は、10年程度の間隔をもって大きな出来事として繰り返してきました。1945年の広島・長崎の原爆投下に始まり、1954年のビキニ事件、1960年代の大気圏内大規模核実験、60年代半ばの中国核実験、1979年のスリーマイル事故、1986年のチェルノブイリ事故、1990年代終わりの東海事故やJCO事故、そして2011年の福島事故と続きます。近年は青森県六ケ所村における再処理施設の稼働が決定し,放射性物質の環境動態研究の重要性はますます増加しています。

文部科学大臣の認定を受け、2019年4月1日から活動を開始した本共同利用・共同研究拠点は、国立大学法人筑波大学 アイソトープ環境動態研究センター(CRiED )、福島大学 環境放射能研究所(IER)、弘前大学被ばく医療総合研究所(IREM)をネットワーク拠点として、また、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 福島研究開発拠点 廃炉環境国際共同研究センター(JAEA福島)、国立環境研究所 福島地域協働研究拠点(国環研福島)そして新たに加わった環境科学技術研究所(IES)を連携ネットワーク拠点として位置づけることにより、放射性物質の陸域及び海域、生態系における拡散・輸送・沈着・移行メカニズムの解明及びそれらに基づいて長期的な汚染状況の予測と被ばく線量に及ぼす影響の解明、移行モデリングを通じて、長期的な汚染状況の予測と被ばく線量低減に資することを目的としています。
また、若手研究者の育成も我々の大きなミッションであります。各ネットワーク機関と協働で、福島復興事業や廃棄物処理・処分事業などについて講義を行ったり、国内外からの共同研究や客員研究員の受け入れを通じて、海外共同研究を推進するとともに海外の拠点へのインターンを実施するなど、原子力緊急時対応と放射性廃棄物処理・処分を支えるための高度な若手の人材育成に積極的に取り組んでいます。

今後も、本拠点によるネットワークを活かし、地球環境科学に放射化学や放射線影響学、原子力学を加えた分野横断的な共同研究を推進することで、放射性物質を物質循環のトレーサとして用いた「アイソトープ環境動態研究分野」という異分野融合により新たに創出された学問分野の国内外におけるフロントランナーとして国際的な拠点形成を推進し、グローバルな研究展開を目指していきます。

 


申請・問い合わせ

筑波大学 アイソトープ環境動態研究センター 環境動態予測部門事務室 共同研究拠点担当

住所:〒305-8577 つくば市天王台1-1-1
e-mail: eran at ied.tsukuba.ac.jp (at を @に置き換えてください)
電話: 029-853-2532
FAX: 029-853-2539

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