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【プレスリリース】阿武隈川を流れるヨウ素129の動きを解析

応用加速器部門 笹准教授が福島大学の脇山義史准教授などの研究グループと共同で発表した論文が、この度プレスリリースされました。
本研究では、阿武隈川中流の黒岩地点で採取した水資料からヨウ素129の濃度を測定し、阿武隈川のヨウ素129濃度が福島原発事故前のレベルと同等であることなどを明らかにしました。 陸域での移動量は海での動きを考える上で重要な情報であり、水の溶存態・懸濁態のヨウ素129を同時に測定した例は国際的にも少ないことから、福島原発事故に限らずヨウ素129の世界的な循環を考える上でも貴重な知見であると言えます。

Riverine 129I dynamics during high-flow events on the Abukuma River in Fukushima
(福島の阿武隈川における増水時の河川ヨウ素129動態), Applied Geochemistry, DOI:10.1016/j.apgeochem.2024.106134

2024年11月14日