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AIを活用した論文作成のワークショップを開催

― 研究者の創造性を支え、学術成果の発信を加速 ―

筑波大学放射線・アイソトープ地球システム研究センター(CRiES)と環境科学技術研究所(IES)は、環境放射能研究ネットワーク(ERAN)の枠組みを通じて協働し、2025年12月5日にIESにて「AIを活用した効率的な論文作成術」と題したワークショップを開催しました。
本勉強会では、恩田教授によるAI活用の基本的な流れの紹介に続き、参加者が事前に用意した資料を用いて、生成AIで実際に論文を組み立てる実践的なワークショップを行いました。参加者同士がアイデアを共有し、互いに学び合いながら、より良い作成方法を探ることを重視した取り組みとなりました。
当日は多数の研究者・学生が参加し、ChatGPT、Microsoft Copilot、Google Gemini、Nature Research Assistant など複数のAIツールを実際に操作しながら、論文構成の作成、英語表現のブラッシュアップ、データ解析、査読コメント対応まで、一連の学術執筆プロセスを体験しました。


■参加者の声(抜粋)

参加者からは、AIが研究者の創造的作業を支援する強力なツールであることを実感したという声が多数寄せられました。

  • 「PPTやポスターから論文の原稿を生成できるとは思わなかった。
    筆が止まっていた論文にも再び着手できそうだ」
  • 「ChatGPT と Nature Research Assistant を組み合わせれば、論文構造の改善や関連文献探索まで一気に進む」
  • 「Copilot が Word や Excel と連携して図表をそのまま仕上げられることに驚いた。
    研究データの解析にも使えそうだ」
  • 「AIとの“壁打ち”が思考を整理してくれる。
    孤独な論文執筆が、対話を通じて前向きな作業に変わった」
  • 「データ解析のコードデバッグにもAIが使えるのは非常に実用的。
    エラーメッセージから複数の解決策が得られるのが良い」
  • 「生成AIを初めて使ったが、初心者にも分かりやすい内容で、
    途中で ChatGPT Plus にアップグレードした」
  • 「セキュリティや研究データの扱いについても理解が深まり、
    安心して活用するための基礎知識を得られた」

研究分野を越えて、参加者からは「学術執筆のハードルが下がった」「AIを研究の伴走者として利用する発想が得られた」といった前向きな意見が多く聞かれました。


■勉強会の意義と今後の展望

本勉強会は、生成AIが研究現場にもたらす革新性を体験し、
「研究者が主体的にAIを使いこなす」ための基盤づくり を目的としています。
AIは論文執筆そのものだけでなく、

  • 研究プロジェクトのアイデア創出
  • データ解析・図表作成
  • 国際誌向けの英語表現の最適化
  • 査読プロセスでのコミュニケーション補助

といった幅広い領域で活用できることが明らかになりました。
今後もERANでは、研究者の皆様がAIツールを安全かつ効果的に活用し、学術成果の発信力向上を図るため、今回のようなワークショップの場を提供していく予定です。


■ お問い合わせ

環境放射能研究ネットワーク(ERAN)事務局
筑波大学 放射線・アイソトープ地球システム研究センター(CRiES)