【CRiED後援】IAEAトレーニングコースを開催しました

開会式集合写真

 

2019年3月18日より22日まで本学において、IAEA地域協力協定に基づくプログラム「同位体技術を用いた深層地下水の持続可能な管理に関する評価」 に関わるトレーニングコース「同位体データの解析と解釈-実地演習」がIAEA (責任者:Dr. U. S. Kumar) と本学生命環境系 (責任者:辻村真貴教授) の共催、本学アイソトープ環境動態研究センター、山岳科学センター等の後援により開催されました。初日のプログラムは、公開講演会「トレーサー水文学の最先端」として学内外の研究者、学生等に公開されました。本トレーニングコースには、12ヶ国・地域から17名の実務者・専門家が、また初日の公開講演会にはさらに加えて17名の研究者、学生が学内外から参加しました。

水循環・水資源分野においてIAEAのトレーニングコースが我が国で開催されたのは、今回が初めてです。

初日の開会式では、生命環境系・松本 宏 系長が主催者として歓迎の挨拶を行い、その中で生命環境系における水循環・水資源に関する教育・研究の取組み、アイソトープ環境動態研究センターにおける福島第一原子力発電所事故に伴う放射性同位元素の環境動態研究・モニタリングに関わる貢献、山岳科学センターにおける山地源流域の水循環研究・教育に関わる取組等を紹介しました。また招待者の外務省国際原子力協力室・松本 好一朗 室長からは、原子力の安全利用に関わり、とくに水分野における我が国の専門家による貢献、また国際的な人材育成に関する本学大学院生命環境科学研究科の貢献等に対し、敬意と謝辞が述べられました。

開会式で歓迎の意を表する生命環境系・松本系長

 

謝辞を述べる外務省・松本室長

 

開講のあいさつをするDr. Kumar (IAEA)

公開講演会では、IAEAによる水分野の取組、大気中の同位体組成形成、地下水の年代推定、同位体・トレーサー技術による地域の地下水評価等に関し、基礎から応用まで、最先端の研究成果を含めた幅広い知見が取りあげられました。

公開講演会の様子

2日目からは、参加者2~3名に1名の専門家がメンター役として付き、各参加者が持参した地下水等の同位体データに関し、その解析法や解釈法についてきめ細かい指導と、演習が行われました。

また、3日目には、本センターがモニタリングを継続してきた、福島県二本松市川俣町の世戸八山麓にある、山地源流の水・物質循環試験流域を参加者全員で視察し、水文観測の基本、地下水・湧水のサンプリング法等を研修しました。

山地源流域の水・物質循環試験流域視察

トレーニングコースには、生命環境科学研究科、および生命環境学群の大学院生、学群生がティーチング・アシスタントとして参加し、同位体による地下水評価に関する最新の知見を学ぶとともに、国際機関による様々な取組の一端を身近に経験しました。

本トレーニングコースは、国際水文科学協会日本国内委員会、日本ユネスコ国内委員会IHP (国際水文学プログラム) 分科会、土木研究所水災害・リスクマネジメント国際センターからも後援を受け、当該分野におけるオールジャパン体制による対応が実現しました。

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