2016年2月2日(火)16:30より、アイソトープ棟会議室にて第9回CRiED研究部門セミナーが開催されました。(参加者17名)
<発表者・演題>
若月泰孝先生(Yasutaka Wakatsuki)
「放射性物質移行と関連する降水の研究」
(Studies on precipitation associated with environmental radionuclide transfer)
放射性物質の拡散・沈着を雲解像大気モデルシミュレーションで再現した結果を、観測された空間線量率と比較することで、沈着モデルのパラメータ推定を行った。これまで、乱流拡散による乾性沈着と降雨による湿性沈着が地上に沈着するプロセスとして組み込まれていたが、新たに霧雨による沈着過程をモデル化してパラメータ推定を行い、霧雨による沈着がある程度効いていることが示唆された。さらに、霧雨による沈着への寄与の研究に役立てるために、転倒ます雨量計で評価できない弱雨を雨量計観測データ推定する経験式を、レーダ観測情報・雨滴粒径観測データ・湿度観測情報を用いて作成した。
関口 智寛先生 (Tomohiro Sekiguchi)
「津波堆積物に関する水槽実験:予察的報告」
(A laboratory experiment on tsunami deposit)