筑波⼤学、秋⽥県⽴⼤、および農業・⾷品産業技術総合研究機構との共同研究の成果がPlant and Cell Physiology誌に掲載されました。
本研究は、放射性セシウムの吸収量を親品種の1/10以下に低減したイネの作出に成功し、そのメカニズムを明らかにしたものです。
当センターは特に放射性セシウムのイネへの吸収解析を担当しました。当センターのアイソトープ施設では放射性セシウムを使った実験が許可されており、高度な画像解析装置、技術の提供に力を入れていること、さらにセンター全体として共同研究を積極的に展開していることなどが本研究の推進に有効に機能したものです。
また、主著者の頼 泰樹氏(秋田県立大)は、筑波大と弘前大が実施する「放射性物質環境動態・環境および生物への影響に関する学際共同研究」にも参加されており、本論文はプロジェクトにおける研究成果としても注目されます。
[掲載論文]
- Caesium uptake by rice roots largely depends upon a single gene, HAK1, which encodes a potassium transporter
DOI: https://doi.org/10.1093/pcp/pcx094
[関連ページ]
- 筑波大学公式サイト:(注目の研究)セシウムの吸収を大幅に低減できるイネの開発に成功
- 「放射性物質環境動態・環境および生物への影響に関する学際共同研究」