Analytical Chemistry の表紙に選ばれました

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概要

ERAN採択者で QST(量子科学技術研究開発機構)のJian Zheng氏、筑波大学 坂口綾教授らによる論文「Rapid Method To Determine 137Cs, 237Np, and Pu Isotopes in Seawater by SF-ICP-MS」が発表され、掲載ジャーナル「Analytical Chemistry」の表紙に選ばれました。
論文の要旨は、海水中の極微量人工放射性核種Np, Pu, Csの化学分離法を確立し、世界で初めて福島沖における太平洋海水中のNp-237濃度の定量に成功した、というものです。ぜひご覧ください。

論文情報

Rapid Method To Determine 137Cs, 237Np, and Pu Isotopes in Seawater by SF-ICP-MS, Shuai Zhang, Zhiyong Liu, Guosheng Yang, Jian Zheng, Shaoming Pan, Tatsuo Aono, and Aya Sakaguchi, Anal. Chem. 2023, 95, 46, 16892–16901, DOI:10.1021/acs.analchem.3c02702

関連リンク

Scientific Data に論文が発表されました

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概要

筑波大学のBin Feng氏、恩田教授らによる論文 Concurrent datasets on land cover and river monitoring in Fukushima decontaminated catchment during 2013–2018 が発表されました。
【DOI】10.1038/s41597-023-02452-0

この論文は ERAN Database から2022年に出版された4つのデータセットの紹介論文であり、Nature Sustainability誌に発表した論文に掲載した流出データ、GISベクトルデータ、リモートセンシングデータをすべて紹介しています。

論文情報

Concurrent datasets on land cover and river monitoring in Fukushima decontaminated catchment during 2013–2018
Feng, B., Onda, Y., Wakiyama, Y., Taniguchi, K., Hashimoto, A., Zhang, Y., Scientific Data, 2023, DOI:10.1038/s41597-023-02452-0

関連リンク

掲載論文

ERAN Database

  • DOI:10.34355/CRiED.U.Tsukuba.00146
    Dataset of particulate 137Cs at Niida river basin during the period from 2012 to 2018
  • DOI:10.34355/CRiED.U.Tsukuba.00147
    Dataset of water discharge and suspended sediment at Niida river basin downstream (Haramachi) during 2013 to 2018 and upstream (Notegami) during 2015 to 2018.
  • DOI:10.34355/CRiED.U.Tsukuba.00148
    Satellite images of normalized difference vegetation index (NDVI) in ordering decontamination regions (2012, 2013, 2014 and all) during the period from 2011 to 2018
  • DOI:10.34355/CRiED.U.Tsukuba.00155
    Vector maps of the ordering decontamination regions (2012, 2013, 2014) in Niida river basin

関連研究

  • Persistent impact of Fukushima decontamination on soil erosion and suspended sediment
    Nature Sustainability
    DOI: 10.1038/s41893-022-00924-6

動画「すぐにわかる森林の環境放射能モニタリング」公開のお知らせ

知の拠点【すぐわかアカデミア。】にて「すぐにわかる森林の環境放射能モニタリング」動画が公開されました

「国立大学共同利用・共同研究拠点協議会」が最先端の学問を広く一般の方々にお届けしている「知の拠点【すぐわかアカデミア。】」において、CRiESの恩田教授と高橋助教の動画「すぐにわかる森林の環境放射能モニタリング」が配信開始となりました。
2023年(令和5年)5月19日 配信開始

講演74:すぐにわかる森林の環境放射能モニタリング    
    恩田 裕一(筑波大学 放射線・アイソトープ地球システム研究センター センター長・教授)
    高橋 純子(筑波大学 放射線・アイソトープ地球システム研究センター 助教)

画像をクリックすると動画が再生されます

関連リンク

国立大学共同利用・共同研究拠点協議会HP
https://www.kyoten.org/seminar/
知の拠点【すぐわかアカデミア。】YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCnrOC_fopoXZTGGgagIbHIg/videos

2023年度ERANキックオフミーティング開催報告

5/18(木)筑波大学講堂(+オンライン)にて、2023年度ERANキックオフミーティングがハイブリッドで開催されました。
現地の参加者は96名、Teams によるオンラインのフラッシュトークは98名の視聴があり、同じくオンラインのポスターセッションRemoには延べ178名の方にご参加いただきました。

現地参加のメンバー

皆様のご協力により2023年度のキックオフミーティングを無事に終えることができました。今年度も引き続きよろしくお願いします。

筑波大学「放射線・アイソトープ地球システム研究センター」(CRiES) 発足のお知らせ


筑波大学アイソトープ環境動態研究センター (CRiED) は2023年4月1日、放射線・アイソトープ地球システム研究センター (CRiES) に改組されました。


放射線・アイソトープ地球システム研究センターの発足にあたりまして(ご挨拶)



これまで,本学のアイソトープ関連研究組織は,それぞれが研究・教育を進めていましたが,アイソトープ環境動態の解明には,さまざまな分野の専門的知見が必要でした。そのため,これらの組織を統合して一体的な研究・教育体制を構築する必要がありました。

今回既存のアイソトープ基盤研究部門,放射性物質環境移行部門,環境予測部門に加えて,新たに応用加速器部門,放射線影響医学部門,アイソトープ宇宙・地球化学部門,を統合することによって,放射線医学,加速器を用いた環境変動研究やデバイス研究など,アイソトープを用いた新たな研究の活性化,研究基盤の強化,安全教育の充実が可能となります。

また,福島事故環境影響評価および環境動態に関する課題は,様々な分野を含む複合領域研究であるため,異分野横断的なデータ基盤を構築することで,国際的な放射能の環境動態に関する研究を先導することが期待されます。そして,このセンターは共同利用・共同研究拠点の機能を持つことから,広く国内外の大学,研究機関,関連コミュニティに共有の研究基盤としても利用されることとなります。

今後,センターのますますの発展のため,皆様のご協力どうぞよろしくお願いいたします。


放射線・アイソトープ地球システム研究センター長   
恩田裕一

2022年度 ERAN年次報告会を開催いたしました

2023年2月13日ERAN年次報告会がハイブリッドで開催され、会場173名/オンライン88名 合計261名の方々にご参加いただきました。
会場のコラッセふくしまでは口頭発表、討論に加えて151のポスター発表とフラッシュトークが行われ、オンラインではポスター発表はRemo、それ以外はZOOMで行われました。
また今回より創設されました若手ポスター賞「Young Scientist Award」において次の3名の方が表彰されました。

本多真紀様/日本原子力研究開発機構「原子力発電所周辺で採取した環境試料中90Srの加速器質量分析」
守岡良晃様/福島県水産資源研究所「福島県松川浦における魚類及び餌料生物の放射性セシウム濃度」
三浦輝様/電力中央研究所「海洋堆積物由来の放射性セシウム粒子の溶解特性の解明」  (順不同)

今後も若手研究者のさらなる活躍を期待しています。

Breeding Science の表紙に選ばれました

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概要

ERAN2019年度採択者 野田祐作氏(量子科学技術研究開発機構)と筑波大学 古川純准教授らによる論文「Diversity of Na+ allocation in salt-tolerant species of the genus Vigna」が発表され、掲載ジャーナル「Breeding Science」の表紙に選ばれました。ぜひご覧ください。

論文情報

Diversity of Na+ allocation in salt-tolerant species of the genus Vigna, Noda, Y., Sugita, R., Hirose, A., Kawachi, N., Tanoi, K., Furukawa, J. and Naito, K.,  Breeding Science, 2022,14, 2732-2738, DOI:10.1270/jsbbs.22012 (Y-19-05)

関連リンク

Analytical Methods の表紙に選ばれました

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概要

ERANメンバーでJAEA(日本原子力研究開発機構)の本多真紀氏、筑波大学 坂口綾准教授らによる論文「Novel 90Sr analysis of environmental samples by Ion-Laser InterAction Mass Spectrometry」が発表されました。

この論文は掲載ジャーナル「Analytical Methods」の表紙に選ばれました。
ぜひご覧ください。

論文情報

Novel 90Sr analysis of environmental samples by Ion-Laser InterAction Mass Spectrometry, Maki Honda, Martin Martschini, Oscar Marchhart, Alfred Priller, Peter Steier, Robin Golser, Tetsuya K. Sato, Tsukada Kazuak, Aya Sakaguch, Anal. Methods, 2022, 14, 2732-2738, DOI:10.1039/D2AY00604A 

関連リンク

Nature Sustainabilityに論文が発表されました

福島原発事故後の除染が下流域に及ぼした影響を初評価
~土砂流出一時増も放射性セシウム濃度低下と植生回復が影響低減~

原子力産業活動や原子力事故による放射性物質の漏えいは、環境と経済の両面で大きな脅威です。東京電力福島第一原発事故では、半減期が比較的長い放射性セシウム1を含む放射性物質が大量に放出されました。政府主導の除染により 放射性セシウムで汚染された土壌が除去され、放射線リスクは低減しましたが、除染が下流域に及ぼす長期的影響は不明のままでした。

福島県内の帰還困難区域を中心とした地域では、2012年から大規模な除染が実施されました。数年のうちに表土の5 cmと植生が除去され、非汚染土壌に置き換わったため、土地被覆が減少しましたが、その後に植生が回復し、によってこれらの除染地域では土地被覆が再び回復しました。除染された地域でのこうした土地被覆の劇的な変化とそれに伴う土砂や放射性セシウムの動きの変化が、下流の生態系にどのような影響を与えたかを総合的に評価することは、環境の持続可能性(Sustainability)の観点からも重要です。

本研究では、広範囲に農地除染注2)が行われた福島県の新田川流域(図1)を対象に、除染された地域での土地利用の変化が、河川の浮遊土砂注3)と懸濁態 137Cs注4) の動態に与える影響について、包括的に評価しました。土地被覆については、政府の除染データを用いて除染地域境界の変遷をマップ化しました。また、衛星画像に基づき、これらの地域の植生量を示す正規化植生指標(NDVI)5を作成し、その変化を追跡しました。河川への影響については、除染期(2013-2016年)と自然修復期(2017-2018年)またがる長期的な現地調査を行い、上流2地点と下流2地点の計4地点で水流と濁度注6)(10分の時間分解能)及び懸濁態 137Cs 濃度の変動を継続的に記録しました。

これらのデータとリモートセンシング手法を組み合わせ、上流の除染地域における長期的な土地被覆の変化が、下流の河川環境や太平洋への137Cs流出に及ぼす影響を系統的に明らかにしました。

福島の除染は、放射線レベルの低減が最優先課題ですが、大規模な土地改変を伴うため、下流への影響も考慮する必要があります。福島では除染後の土壌の137Cs濃度の低下と地域の多雨がもたらした速やかな植生回復の結果、下流への影響は短期的かつ限定的でした。しかし、一方で、大規模な土地改変が、必ずしも下流への影響を低減するとは限らないことを、本研究は示しています。今後、放射性物質を含むさまざまな汚染物質への対策として大規模な土地改変を検討する場合は、地域の植生回復条件を事前に評価したり、適切な緑化対策を準備したりして、下流の持続可能性に与える影響を最小化することが求められます。

論文情報

【題 名】:Persistent impact of Fukushima decontamination on soil erosion and suspended sediment
(福島原発の除染が土壌侵食と下流の浮遊土砂に与える長期的影響)
【著者名】:Bin Feng, Yuichi Onda*, Yoshifumi Wakiyama, Keisuke Taniguchi, Asahi Hashimoto, Yupan Zhang
【掲載誌】Nature Sustainability
【掲載日】2022年7月14日
【DOI】10.1038/s41893-022-00924-6

関連リンク

  • プレスリリース(PDF資料)筑波大学HPへジャンプします
    研究代表者 

    筑波大学生命環境系/アイソトープ環境動態研究センター(CRIED)
    恩田 裕一 教授