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セミナー「地表面放射量の観測・推定及び応用の試み」が開催されました

平成26年10月15日(水)11時より、アイソトープ環境動態研究センター環境動態予測部門 研究棟会議室において第3回CRiED 環境動態予測部門 セミナーが開催されました。発表者は当部門の研究員 徐 健青(Jianqing Xu)さん、「地表面放射量の観測・推定及び応用の試み」というタイトルでお話しいただきました(参加者9名)。概要は以下です。

地表面には太陽(日射)と大気(大気放射)の放射エネルギーが届き,地表面の蒸発,大気の加熱,地面の加熱などに分配され,この過程で気温が同時に決まる。近年,地球温暖化問題に関連して、地表面気温の上昇が近年注目されている。しかし、地表面熱収支のもとになる日射量・放射量の長期変動については、データが少ないため、まだあまり議論されていない。本研究はアジアの国々に多く蓄積されている日照時間の観測値を利用して,日射量・放射量のデータセットを作成することを目的とする。これまでの結果をいくつか紹介した。北京を含む中国の大都市での日射量は最近50年間で数十Wm2減少していた。フィリピンの日射量・放射量の観測結果から,放射量は日単位(1-2日)で早く雨季入りの兆候が取られた。長波放射量の観測値から大気中の可降水量を推定することを試みた。

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第3回 CRiED 環境動態予測部門 セミナーのご案内

環境動態予測部門では、以下のセミナーを開催致します。
発表者: 徐 健青 (センター研究員)
日 時: 10月15日(水)11:00~
場 所: アイソトープ環境動態研究センター環境動態予測部門
     (旧陸域環境研究センター)会議室
タイトル:「地表面放射量の観測・推定及び応用の試み」
ご興味がおありでしたら、ぜひご参加ください。